症状というものの判断が少し難しい部分があります。結果
エコノミークラス症候群の診断は、なかなか難しいものがあります。
なぜなら、エコノミークラス症候群の特有の症状が少なく、
自覚症状のみであることが多いからです。重症の場合は、突然、
失神や心停止が生じますので、診断はさらに難しくなります。
エコノミークラス症候群の診断が難しくなる原因としては、
意外にあまり知名度が高くない病気であるということも
挙げられます。エコノミークラス症候群の症状は、73%の人が
呼吸困難、53%の人が胸痛を訴えています。しかし呼吸困難や
胸痛は、心臓病などの循環器系の病気や呼吸器系の病気でも
おきる症状ですから、医師はそれらの病気の方を想定して
検査をするのが一般的です。エコノミークラス症候群の診断の
決め手は、肺動脈の中に血栓が存在するかどうかです。
これは、最近では「超高速CT」という方法で、肺動脈の中の
血栓を写真に撮ることが可能です。次に、まだ足の静脈に血栓が
残っているかどうかの確認として、「血管エコー」という検査が
あります。エコノミークラス症候群は、以上のように確実に
確認できる検査がありますので、あとは担当の医師が、この
病気を思いつけるかどうかにかかっているといえます。
患者の方からも、長時間フライトの後に気分が悪くなった
などの状況を正確に伝えることが重要になってくると思われます。
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